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秋のバケーションシーズンは、もう間もなく。今年の秋は、京都の鮮やかな「色」に染まってみませんか?

写真提供:PIXTA

夏の暑さも終わりが近づき、間もなくバケーションに最適な秋がやってきます。
秋と言えば、赤く色づく紅葉が美しい京都。緑の季節が終わり、鮮やかな紅葉に彩られる京都を、今年はいつもと違う目線で散策してみませんか。抹茶の緑、和菓子の黄色……京都にはさまざまな「色」があふれています。

 

毘沙門堂で燃えるような「赤」に包まれる

 

 

写真提供:PIXTA

 

山科の古刹、毘沙門堂の紅葉を愛でるため、京都へ。境内の至る所で紅葉を目にできますが、特に辺り一面が真っ赤に染まる勅使坂の風景は息を呑む美しさ。モミジの葉が足元を紅色に染め、まるで日本画の世界に迷い込んだかのような気持ちにさせられます。この素晴らしい眺めは、JR東海のCM「そうだ京都、行こう。」のロケ地にもなりました。また、2016年9月に弁財天堂の修復が完了。江戸初期、再建時の色彩・風情が蘇った弁財天堂と紅葉のコラボレーションも見ものです。

 

癒しを呼ぶ「緑」の香り、粋な大人の抹茶体験

 

 

写真提供:丸久小山園

 

京都を訪れたら、やはり味わいたい宇治抹茶。本格的な抹茶を味わうなら、洗練された和の佇まいが魅力的な茶房「元庵」西洞院店を訪れてみましょう。ここは、全国茶品評会などで数々の賞を受賞した老舗丸久小山園が手がける茶房。その味は折り紙付きです。

 

写真提供:丸久小山園

 

丸久小山園は、元禄年間、宇治小倉にて園祖・小山久次郎がお茶の栽培と製造を手がけたのが始まりだそう。名園の味を気軽に楽しめるとあり、連日多くの人でにぎわっています。茶房では、抹茶と和菓子のセットをはじめ、抹茶クリームティや抹茶を使ったロールケーキ、宇治抹茶アイスクリームなどバラエティ豊かな抹茶メニューを用意。さまざまな顔を持つお茶の魅力を、茶房で体験してみませんか。

 

「黄」の和栗がツルンと輝く、宝石のような和菓子

 

 

写真提供:亀屋清永

 

黄色の丸い形を崩したくない、でも味わってしまいたい。そんな葛藤にかられてしまうのが1617年創業の老舗亀屋清永の「大人の栗羊羹」です。本店は八坂神社の目の前、街歩きの合間に立ち寄りやすい祇園にあります。

 

写真提供:亀屋清永

 

通常の栗羊羹とは異なり、琥珀、小豆、栗からなる三層仕立て。艶やかな琥珀の中には贅沢に和栗が丸ごと閉じ込められています。ひと口いただくと、ブランデー漬けされた和栗のなんとも言えない深みのある味と香りが口いっぱいに広がり美味。まさに「大人の」栗羊羹です。洋酒のラベルのようなモダンなパッケージも、贈り物に喜ばれることでしょう。

 

「青」い灯りに引き寄せられて、たどり着いたのは喫茶ソワレ

 

 

写真提供:喫茶ソワレ

 

「京都に行ったら訪れるべき喫茶店と言えば?」と問われて、必ず名前があがるのが喫茶ソワレ。1948年創業、ブルーの幻想的なライトが灯る、京都を代表する喫茶店の1つです。看板に描かれたイラストは、昭和の美人画家として名を馳せる東郷青児氏によるもの。

 

写真提供:喫茶ソワレ

 

その他、店内の随所にこだわりが見受けられます。喫茶ソワレを訪れたら味わってほしいのが、看板メニューの「ゼリーポンチ」。鮮やかなゼリーがグラスいっぱいに敷き詰められた様子は、まるで色とりどりのジュエリー。青の世界でゆっくりと過ごしたい方は、ブルーのライトが映える日没後の来店がおすすめです。

 

「薄紅」の襖絵から読み取る、色鮮やかな現代アート

 

 

写真提供:隨心院

 

世界三大美女として有名な小野小町。その姿を色で示したかのような、華やかな襖絵が隨心院の「極彩色梅匂小町絵図」です。小野小町の史跡が残る隨心院は、春は「はねず」の梅が咲くことでも有名。はねずとは「薄紅色」のことで、はねずの衣装をまとい舞台で舞う「はねず踊り」なども毎年行われています。「極彩色梅匂小町絵図」は、はねずを基調として、隨心院に伝わる小野小町の一生を描いたグラフィックアート。グラフィックアートユニットだるま商店が描く、現代の小野小町物語をご覧ください。その他、建仁寺や青蓮院などでも、現代アーティストの手による美しい襖絵を観ることができます。

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