クラブトラベラーの姉妹サイト『Vacation Style』で連載企画を持っている料理研究家のスヌ子さんが、ふたたび春の小田原へ。ご家族で訪れたクラブリゾートでのひとときをレポートします。
思い立ったらすぐ予約! 勝手知ったる別宅へ
ヒルトン・グランド・バケーションズ・クラブの皆様、こんにちは。料理家のスヌ子です。すっかり初夏の足音も聞こえはじめる今日この頃、旅心も騒ぎ出しませんか? そこで私は、昨秋に訪れて家族全員が気に入った「ザ・ベイフォレスト小田原・ヒルトンクラブ」を再訪。(前回の記事はこちら)
使い勝手のいいキッチン付きコテージが待っているので、今回は少し寄り道をしてからチェックインして1泊し、「翌朝のブランチを思いっきり楽しもう!」という計画を立てました。
小田原の新名所でアート体験
小田原には以前から行ってみたかったところがありました。それは2017年秋にオープンした「江之浦測候所」。アーティストの杉本博司氏が、構想から20年をかけて完成させた場所です。完全予約制で3時間(夏限定の夕景の部は2時間)ゆったり見られるそうだけど、「そもそも測候所って何かな?」と思いながら向かってみると……。
「すごい!」の一言。
相模湾を望む斜面には、ギャラリー、茶室、ガラスの能舞台などがあって、さまざまな時代の日本建築様式を鑑賞することができます。これらは杉本氏が長年蒐集してきたコレクションなのだとか。それぞれの作品が小田原の美しい自然の中に溶け込むように佇んでいます。
つまり「測候所」というネーミングが用いられた理由は、ここが美術館でも公園でもなく、海や空、大自然を展望するための複合施設だからなんですね! 素晴らしい建築とランドスケープが織りなす体験は筆舌に尽くしがたいので、ぜひ実際に行ってみてください。
小田原文化財団 江之浦測候所
入館方法:完全予約・入替制
開館日: 木曜日~月曜日
休館日: 火・水曜日、年末年始および臨時休館日
見学時間: 1日2回/午前の部(午前10時~午後1時)・午後の部(午後1 時30分~午後4 時30分)(各回定員制)
※7月8月限定/夕景の部(午後5時~午後7時)
近くには「MUGIFUMI」という美味しいパン屋さんもあって、こちらもおすすめです。
店主自らが素材となる麦を育て、製粉、パンづくりまでを行う本格派。由緒ある江の浦・天正庵跡地の古民家を改装した店内から、香ばしいパンの匂いが漂ってきます。
麦焼処 麦踏/MUGIFUMI
営業時間:午前10時〜午後5時
定休日:不定休 毎週火曜日
ホテルで焼きたてのパンを選べる楽しみ
小旅行気分を楽しんだのち、前回もお世話になった「小田原さかなセンター」に寄って新鮮な食材を入手。ここから約10分で懐かしの(?)「ザ・ベイフォレスト小田原 バイ・ヒルトン・クラブ」に到着!
新緑に包まれた気持ちのよい遊歩道を歩いてコテージへ。玄関を入ると、思わず「ただいま!」と言いたくなるリビング&ダイニングが広がっていました。
そしてチェックインの後は、ヒルトン小田原リゾート&スパにあるヒルトンショップ内で明朝のパン選び。娘達と「クロワッサンがいい!」「バナナブレッドも美味しそう」などと盛り上がりながら、食べきれないほど買い込みました。
その後はスパへ。ゴージャスなバーデゾーンには流れるプールがあって、屋内から続いているオープンエアの温水プールにも大満足。
温水プールが楽しくて大はしゃぎ。すっかりリフレッシュできました。
地元素材でもりだくさんブランチ
翌朝は、鳥のさえずりで目が覚める気持ちよさ。お腹も空いているので、さっそくブランチの準備を。今回は、「小田原の新上」という白くてふんわりしたかまぼこを購入。ハムエッグならぬ「かまエッグ」にチャレンジしてみました!
かまぼこをこんがり焼き、目玉焼きも一緒に。魚介の練り物って油で焼くと、周囲はカリッとしてとても美味しくなるんですよ。
生しらすに、きゅうりと玉ねぎのレモン塩もみを合わせた「サラダ仕立て」。塩もみに使った小田原のレモンソルトも、ヒルトンショップで買いました。
生で食べられるグリーンアスパラには「わさび漬けディップ」。これは、数の子入りわさび漬けに同量のカッテージチーズを混ぜるだけなのですが、酒粕特有の香りがマイルドになって、娘達もパクパク食べてくれます。
朝からおつまみみたいなメニューだから地ビールよね、と思いきや。
あら? 小田原さかなセンターで買ったのはノンアルコールのビール味飲料でした……ビールだと思ったのにー!
まあ、オレンジジュースで割れば家族全員で飲めるし、帰りの運転も安心ね。
ということで、楽しい休日に乾杯! 小田原は何度訪れても飽きのこない素敵な場所。足を延ばしてみたい魅力的なスポットがたくさんあるので、寄り道を楽しみながら帰途に着くのもいいですね。
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