久しぶりのバケーションに出かけられるようになったら、今まで訪れたことのない土地を訪ねてみませんか。大航海時代から西欧諸国に人気のリゾート地だったカリブ諸島。その中でもバルバドスは、美しいビーチのそぞろ歩きからトロリーでの洞窟探検、世界遺産の街並みから伝わる歴史など、さまざまな楽しみに出会える素敵な島です。今回はバルバドスのリゾートとおすすめスポットをご紹介します。
熱帯植物の葉が風にサラサラと揺れ、その向こうには青い海、砂浜はピンク色に光っています。この砂は生物由来。ある種のピンク色の有孔虫の殻が、死後、嵐や潮の力で砕かれて岸に打ち寄せられ、長い年月をかけて形成されました。このピンク・サンド・ビーチのほとりの崖上に建つのが、ザ・クレーン・ヒルトングランドバケーションズクラブです。
1887年にバルバドス島初のホテルとして創業したザ・クレーンは、カリブ海のリゾートで最も古いものです。2018年にHGVが買収し、クラブリゾートへと生まれ変わりました。
世界有数のビーチに面した広大な約16万㎡の敷地には、崖の上から階段状に約6,000㎡のプールが設置され、その他にスパ、フィットネスセンター、キッズクラブ、7つのレストランとバーなどのアメニティを取りそろえています。リゾートには、ピンク色のクレーンビーチが見えるオーシャンビューやガーデンビューなどのお部屋があります。
世界遺産の美しい港街
バルバドスには世界文化遺産に登録されているスポットがあります。それは、大英帝国が世界の海を制していたころに建てられた港町「ブリッジタウン歴史地区とその要塞」。かわいらしいカラフルな色の家が多く残り、「リトル・イングランド」と呼ばれることも。場所はザ・クレーンから西へ約20㎞いったところにあります。ブリッジタウンは天然の良港で、17世紀に島へ持ち込まれたサトウキビを栽培して作った砂糖の輸出が、港が栄えるきっかけでした。歴史的にイギリスとの関係が深い昔のバルバドスを色濃く残す港町です。
島の全貌をつかむには、車で回るガイド付きアイランド・ツアーがおすすめです。日本の種子島とほぼ同じ430㎢というコンパクトな島ですから、1周しても4~6時間程度。車とボートを組み合わせたツアーや、シュノーケリングなどのマリンアクティビティを楽しめるツアーもあります。バルバドスはウミガメを見られる確率が高いことで有名ですが、ウミガメに触ることは法律で禁じられていますので、遠くから、のどかに泳ぐ姿を楽しんでください。
肌で感じる熱帯の野生
小さい島ながら、バルバドスにはいくつもの自然保護区があります。その中でも人気が高いのは、リゾートから約 32kmの、島の北端にあるバルバドス野生保護区(英語)。アルマジロ、シカ、ペリカン、イグアナ、リクガメとウミガメ、オウム、フラミンゴ、クジャクなどが自由に暮らしている野生動物の楽園です。訪れるなら午前中がおすすめ。サルが赤ちゃんに授乳する姿を見られることがあります。
サンゴ礁でできたバルバドスは、たくさんの洞窟でも知られています。注目は、リゾートから約25㎞北上した島のちょうど中央付近に入り口があるハリソン洞窟(英語)。以前からその存在は知られていましたが、地底を開発する技術が進んで中に入れるようになったのは1970年代でした。大小の洞窟が複雑に連なっており、中には川が流れています。川の長さは最低でも約2.3㎞あり、地下の川としては世界でも最長レベル。探索が進めばこの数字はまだ伸びるかもしれません。洞窟中の広い部分にはトロリーが走っており、トロリーに乗って洞窟を回る1時間程度のツアーがあります。より本格的に洞窟を探検したい方は、ヘルメットにヘッドライトをつけて自らの足で地底を歩くエコ・アドベンチャー・ツアーへどうぞ。
ゆったり観光したい時は、植物園を訪ねてみてはいかがでしょうか。リゾートから北へ約20㎞のアンドロメダ・ボタニック・ガーデン(英語)は、地元だけでなく世界中の熱帯から集めた色とりどりの花や木が植わっている島最大の植物園です。トレイルをゆっくり歩き、熱帯の湿った森の甘い香りを胸いっぱいに吸い込んでみてください。小鳥や小動物の声にじっと耳を澄ませていると、そよ風が木々を揺らし、枝の間から青い海がチラチラと光って見えます。
人生のほとんどをアンドロメダ・ボタニック・ガーデンを造ることに捧げた園芸家のアイリス・バノッチは、この植物園の美しさと自然保護の努力に対して、いくつもの賞を受賞しています。彼女が逝去した1988年に、植物園はバルバドス・ナショナル・トラストに遺贈され、地元住民のみならず世界中から観光客が訪れています。
ところでバルバドスといえば、サトウキビから作る蒸留酒ラムの発祥の地でもあります。18世紀初頭に創業した蔵元を含めて、歴史を誇るラム酒の製造元が現在でもいくつか営業しており、その多くがツアーを受け入れています。お酒が好きな方はぜひともテイスティングで本場のラム酒を味わってください。
いかがでしたか? この小さな島では、美しい海、トロピカル・ガーデン、サトウキビとラム酒、イギリス文化が凝縮された街並み、といったさまざまな個性が不思議なハーモニーを奏でています。ぜひ、HGV初のカリブ海のリゾートで優雅なバケーションをお楽しみください。
※プール、フィットネスセンターやその他のアメニティは、政府や州の指示に従いソーシャルディスタンスや強化した清掃・衛生管理のもと再開を検討しています。
※新型コロナウイルス感染防止のため、ご滞在中のリゾートでもフェイスカバー/マスクの着用をお願いしています。レストランとアクティビティセンターは、当面営業を停止します。今後も状況により営業時間や提供できるサービス内容を見直す場合があります。
※観光施設やレストランなどは感染防止のため営業時間などを変えている場合がありますので、お出かけの際には各施設の公式HPでご確認ください。
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