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ベトナムではフランスの名残が感じられる食文化が数多くあります。中でも注目したいのは、コンデンスミルクをたっぷりいれた濃厚な甘さのベトナムコーヒーと、ベトナム料理と相性が良い、さわやかな味わいのダラットワイン。旅のお供にいかがでしょうか。

東南アジアの国々の中でもベトナムが格別魅力的に映るのは、フランス統治時代にフランス人が伝えた文化の数々が、いまなおベトナムに息づいていることが寄与しているのではないでしょうか。街に残るコロニアル建築、フランスの食材を使った料理、ラテン文字を利用した表音文字のクオック・グー…。なかでも食文化は元々フランスが伝えたものをベトナム独自のものに進化させていることが多く、とくに興味をそそられます。たとえば、コーヒーとワイン。19世紀にフランス人がコーヒー豆とぶどうの栽培を始めてから、それぞれ変遷を経て、いまではベトナムに欠かせないものとなっています。
写真:Jakapan Srisamaung/ Shutterstock.com

独自の進化を遂げた 濃厚な甘さのベトナムコーヒー

独自の進化を遂げた 濃厚な甘さのベトナムコーヒー
ダラット高原のコーヒー畑。中南米で栽培されているコーヒーの大半はアラビカ種であるのに対し、ベトナムでは主にロブスタ種を栽培。
CHUYKO SERGEY / Shutterstock.com

ベトナムほどコーヒーを愛している国はないと言っても過言ではないほど、ベトナム人の生活にはコーヒーが根付いています。コーヒー豆の生産量は、ブラジルに次ぐ世界第2位。名実ともにコーヒー大国なのですが、その飲み方は一種独特です。いわゆるコーヒーとはひと味もふた味も違うベトナムコーヒーの秘密を紐解いていきましょう。

Noimaliwan Numpung / Shutterstock.com
Noimaliwan Numpung / Shutterstock.com

フランスによる統治が始まった19世紀、フランス人はそのままでは飲めないほど苦みの強いコーヒーをいれ、そこにたっぷりの牛乳を入れるコーヒーを好んでいました。しかし、亜熱帯や熱帯に属するベトナムでは牛乳の保存が難しく、保存のしやすいコンデンスミルクを入れていたことから、ベトナムコーヒーのスタイルが確立されたといわれています。
現在のフランスではエスプレッソマシンでいれるのが主流となりましたが、ベトナムコーヒーの抽出法は当時のまま。一杯分の小さなアルミのフィルターにコーヒーの粉をセットし、フィルターの下に置かれたカップにはあらかじめコンデンスミルクをたっぷり入れておきます。熱湯を注ぎ5~10分ほどかけてポタ、ポタリと時間をかけて抽出します。時間がかかるので、コーヒーが冷めないようにカップがお湯の器に入って供される場合も。濃いめのコーヒーとコンデンスミルクをよくかき混ぜたら、濃厚な甘さのベトナムコーヒーの出来上がりです。

いま注目のワインは 爽やかな味のダラットワイン

ベトナム屈指の高原リゾート、ダラットで醸造されているのが、いまベトナムでもっとも売れているラドラワイナリーのダラットワインです。ベトナムでのワイン製造は、19世紀後半にフランス人がぶどうの苗をダラットに持ち込み、栽培を始めたことからスタートしました。ワインの製造に適しているのは北緯30~50度の地域といわれていますが、ダラットは北緯11度ほど。ヨーロッパ品種のぶどうは気候に合わず、コーヒー栽培のように成功することはありませんでした。
そこで、近年はベトナムの気候でも栽培可能な品種や土壌に合う耕作法を試行錯誤し、現在ではおよそ100ヘクタールにおよぶ自社のぶどう畑でカーディナル種を栽培し、ワイン醸造を改めて研究し直してつくられています。

いま注目のワインは 爽やかな味のダラットワイン
ダラットから車で2時間ほどのファンランにあるラドラワイナリーのぶどう畑。
写真提供:LADORA WINERY
Champiofoto / Shutterstock.com
Champiofoto / Shutterstock.com

地元で愛されているのは、醸造の際に桑の実を加えて渋みを出した赤ワイン「Vang Dalat」ですが、一般的なワインとは異なる味わいですので、おすすめの1本はより本格的な味わいの「EXCELLENCE」です。丹精込めて醸造しているのは、フランスで醸造を学んだ技術者。赤ワインはカベルネソーヴィニヨンとメルローを使いフルーツやスパイスの香りがエキゾチックな味、白ワインはシャルドネを使いトロピカルフルーツのさわやかな酸味を感じるきりりとした辛口です。いずれも肉料理よりは、野菜料理やベトナム料理に多用されるニョクマムを効かせた料理によく合うさっぱりとした味わい。美味しく飲むために赤ワインは18~20度に、白ワインは14度ほどに冷やすことを忘れないでください。

ベトナムコーヒーとワインの良いところは、ベトナムのいずれの場所でも味わえること。ベトナムには素晴らしいビーチリゾートや高原リゾートがあります。バケーションの際に味わってみてはいかがでしょうか。

情報提供:ダラットワイン輸入総代理店/アルファ・エイティーン

【おすすめのリゾート】

〈ベトナム / ダラット〉
テラコッタ・リゾート・ダラット

ダラットの中心部から南に約6㎞のトゥイエンラム湖のほとりにある木々に囲まれた高原リゾート。花の都といわれるダラットのホテルだけに敷地内は美しい植栽がなされ、広大な庭に植えられた花々を観賞するだけでも楽しめます。室内プールやテニスコート、スパ、フィットネスセンターもあり、喧騒とは無縁の静かなリゾートでゆったりとした休日を過ごせます。

標高は1,500mほど。冷涼な高原の空気を感じながら、湖への遊歩道を散策しましょう。

全315室の客室はスタンダードルームから、3~5ベッドルームのヴィラなど幅広いタイプの部屋から選べます。モダンで洗練された装飾の客室からは、高原リゾートらしくのびやかに広がる木立が眺められます。

テラコッタ・リゾート・ダラット(♯DE46)
必要ポイント数:2,900〜5,800ポイント(7泊8日単位)

〈ベトナム / ニャチャン〉
ザ・コスタ・ニャチャン・レジデンス

写真提供:The Costa Nha Trang
写真提供:The Costa Nha Trang

ベトナムの代表的なリゾート地、ニャチャン中心部の美しいビーチに立地する高層ホテル。シーフードレストラン、スイミングプール、フィットネス施設、ヨガスタジオも揃っていて洗練された休日を過ごせます。土産物店やレストランが立ち並ぶエリアにも近く、海風を感じながらそぞろ歩きを楽しむのもおすすめです。

宿泊者だけが利用できるプライベートビーチ。パラソルとビーチベッドが並び、リゾート気分を高めてくれます。

写真は1ベッドルーム・エグゼクティブスイート。ほかにも60㎡の広い1ベッドルーム・スイートから、4ベッドルーム・スイートまで幅広い客室が用意され、広く取られた窓からは、エメラルドグリーンにきらめく海が眺められます。

ザ・コスタ・ニャチャン・レジデンス(♯DE45)
必要ポイント数:1,700〜3,400ポイント(7泊8日単位)

【ご予約・お問い合わせ】

RCI Asia Pacific Singapore, LLC

電話: 0120-805-811(日本からのフリーダイヤル)
03-6866-4900(日本国外・携帯電話から)
*音声ガイダンスより6番を選択してください。

営業時間(日本時間):月~金曜/午前9:00~午後6:00、土曜/午前9:00~午後2:00
休業日:日曜日、日本の祝日およびシンガポールの一部の祝日(クリスマス・元旦)

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