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ヒルトングランドバケーションズによる日本初のバケーション・オーナーシップ・リゾートとして、小田原の地に誕生したザ・ベイフォレスト小田原・ヒルトンクラブ。
オープンに先立つ3月、デザインを手がける橋本夕紀夫氏にコテージをご案内いただき、プロジェクトの開発ストーリーとからめながら、デザインに込めた想いや、空間演出のこだわりについて伺いました。

スペシャルなリゾートを実現させるために、優秀なクリエイターが集結

スペシャルなリゾートを実現させるために、優秀なクリエイターが集結

プロジェクト第1弾でオープンするのは、ヒルトン小田原リゾート&スパのコテージをリノベートした5棟10部屋。インテリアはもちろん、エクステリアも含めて全てのデザインを一新しました。
デザインを監修した橋本夕紀夫氏は、ヒルトングループの施設をはじめ、数多くのホテルやレストランの空間デザインを手がける高名な空間デザイナー。他にも、建築家、ランドスケープデザイナー、ライティングデザイナーなど、優秀なクリエイターで結成されたチームにより、日本初のヒルトングランドバケーションズのリゾートとしてふさわしい特別な空間へと生まれ変わりました。

誕生のバック・グラウンド・ストーリー

誕生のバック・グラウンド・ストーリー

相模湾の眺望を活かして斜面に建つコテージは、2階に玄関を設けたメゾネットタイプ。95㎡のゆったりとした広さがあり、2階にはリビング、ダイニング、バスルーム、階下には和室とベッドルームがあります。

橋本さんに導かれて、まずは広々としたリビングへ。足を踏み入れると、真っ先に視界に飛び込んでくるのは、森の向こうに海が広がる壮大なパノラマ。リビングの前面には大きな開口部が設けられており、窓でフレーミングされた森と海の景色は一幅の絵画にさえ見えます。

「海と森に抱かれた環境を最大限に活かしたデザインが今回のテーマでした」と、初動期を振り返る橋本さん。

「外の大自然をうまく室内に取り込む借景をめざすために、光が重要なファクターとなりました。時間帯や季節で変わる光の環境が面白いというライティングデザイナーの意見をきっかけに、自然光を活かした室内空間をつくりあげようと、建物の設計そのものを変える部分もありました。今回のプロジェクトでは、建築、インテリア、照明など、多方面のクリエイターが同時にかかわることで、これまでにない面白い仕事ができたと思います」

リゾート誕生のバック・グラウンド・ストーリーからは、チームが今回のプロジェクトに込めた熱意を知ることができました。

「この眺望を借景として空間に取り入れたかった」と語る橋本氏(左)。HGVデザイン&建築担当者であるマイケル・ウィーニック氏(右)、HGVシニアディレクターの足立泰氏(中央)も橋本さんの説明に納得の様子。
「この眺望を借景として空間に取り入れたかった」と語る橋本氏(左)。HGVデザイン&建築担当者であるマイケル・ウィーニック氏(右)、HGVシニアディレクターの足立泰氏(中央)も橋本さんの説明に納得の様子。

それでは、豊かな自然環境を活かすうえで、デザインにはどのような工夫がなされたのでしょうか。

「一番のこだわりは部屋から眺める景色を魅力的に演出すること。例えば、夕暮れ時などは、刻々と変化する風景を暖色系の照明が引き立てることで、室内から見る景色はより美しく、ドラマティックに展開していきます。この素晴らしい景色をどこにいても堪能できるように、これからつくる第2弾のコテージは横長で全面ガラス張りの建物を計画中。リビング、ダイニング、和室、寝室、どこにいても自然を感じられる、環境と一体となったデザインになりました」

プロジェクト第2弾としては、50棟100部屋のコテージを計画中。橋本さんのお話に期待が高まります。

伝統工芸の美をデザインの力で表現

伝統工芸の美をデザインの力で表現

さて、窓外の風景から室内へ目を転じると、そこにはスタイリッシュでありながら温もりを感じる空間が広がります。小田原の豊かな自然環境や、伝統工芸の寄せ木細工からインスピレーションを得たという洗練の意匠がそこかしこに。なかでも一際目を引くのが美しいリビングの引き戸です。

「寄せ木細工の技法を取り入れ、我々のフィルターを通して新たに表現したデザイン。色や形の異なる小さな木のパーツを緻密に組み合わせたもので、工芸作品といっても良いほどのつくりです」

また、天然木の色合いとフォルムが美しい照明器具は、この空間のためにつくられたオリジナル。こちらも寄せ木細工を意識したもので、小田原の伝統文化へのオマージュが込められています。
こうした意匠を引き立てるしっとりとした漆喰壁もまた、熟練の左官職人によるもの。自然素材を多く用いた空間に心と体がほっと安らぐのを感じます。

キッチンやバスルームなど、水まわりに設えられた波模様のタイルもまた、このリゾートのためにあつらえたオリジナル。一見すると、一枚壁のように見えますが、なんと、波形の模様を刻み込んだ型で一枚一枚焼き上げたものなのです!

「タイルの仕上がりはかなり吟味しました。今回のプロジェクトで一番大変だったかもしれません」と、橋本さん。並べた時に繋ぎ目がずれないよう、歪みのない美しい仕上がりのタイルだけを選りすぐったのだとか。

妥協を許さない仕事も日本の匠の技があればこそ。製陶技術の粋を惜しみなく注いだタイルは、水まわりの快適性を機能面で支えているだけではなく、光の陰影が生み出す波模様が途切れることなく重なりあうことで、贅沢な空間の創造に一役買っています。

心なごむ和室を備えた寝室で、心地よい朝の目覚めを

心なごむ和室を備えた寝室で、心地よい朝の目覚めを

続いては、階下にあるベッドルームをご案内しましょう。
クイーンサイズベッドを配した広々とした部屋は、壁一面の黒いヘッドボードに寄せ木細工のオブジェが映え、伝統とモダンを融合させたイメージ。

「ファミリーでの旅が多い日本のメンバー様のために、フレキシブルに利用できる和室を用意しました」と語るのは、HGVデザイン&建築担当者のマイケルさん。畳敷きの和室に布団を敷けば、2台のベッドと合わせて6名まで利用可能。3世代のファミリーでもゆったりと過ごせるつくりです。
体験のためひと足先にコテージを利用したマイケルさんによれば、このベッドルームはとても快適だったとのこと。

「朝、この部屋から眺めた日の出が本当に美しかったんですよ。コーヒーを飲みながら、刻々と変化する風景を楽しみ、ゆったりとした時間に身を委ねる。この贅沢を、皆様にもぜひ体験していただきたいですね」

市松畳の和室は、落ち着きのある空間。ぐるりと取り巻く木の壁の表面には、美しい削り模様が刻み込まれていました。これは茶室や数寄屋建築に用いられる伝統技法「なぐり」加工によるものだと、橋本さんは語ります。

「釿(ちょうな)という木工道具を使うので『飾り釿(かざりちょうな)』という呼び名もあります。光を受けて表面に陰影がもたらされることで、空間にやわらかな温かみが生まれます」

熟練の技を活かした細やかな仕事に思わずため息。詫びた風情を醸すとともに、伝統工芸による格調の高さも感じられます。この風情を損なわず現代的な機能を備えるため、テレビは壁の一部を天井から床面まで覆った黒いパネルの背後に隠すという工夫が施されたのだとか。

海と森と光が織り成すドラマティックな借景の演出から、伝統工芸の粋を取り入れた数々のデザインまで。ザ・ベイフォレスト小田原・ヒルトンクラブは、ここを訪れるクラブメンバーの皆様を魅了する趣向で満ちあふれていました。
それぞれの細やかな意匠の素晴らしさは、実際に滞在し、ぜひその目でお確かめください。

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