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2021年9月に開業したマウイベイヴィラズ ・ヒルトングランドバケーションズクラブ。その初代ゼネラルマネージャーに就任したウィル・ベセルさんは、もともとマウイ島に憧れ、この地での勤務を志願されたベテランスタッフです。氏が愛してやまないマウイ島やリゾートの魅力、この場所でのおすすめの過ごし方を伺いました。

「マウイ島は、かつて1ヶ月程仕事で滞在していたことがあるんです。漠然と『いつかはここに住めたらいいな』と考えていました。やがてご縁があってHGVへ入社。その後、8年にわたりオアフ島で様々な業務に携わってまいりましたが、マウイ島に新たなリゾートとして、マウイベイヴィラズ ・ヒルトングランドバケーションズクラブがオープンすると聞き、これはチャンスだと考えました」

アメリカ本土で生まれ、1歳から19歳までを日本で過ごしてきたというウィルさん。20歳を前にハワイに渡り、ワイキキにある別のホテルグループでウェイターやレストランマネージャー、セールスなどのお仕事をされてきましたが、その豊富な経験と実績が買われ、2013年にはHGVのスタッフに。ホクラニワイキキ・ヒルトングランドバケーションズクラブの副支配人、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジのリゾートディレクターを経て、現職に至ります。

「かつてホテルでウェイターのアルバイトをしていた時、当時の上司がスタッフ皆に『もしかしたら、この中から将来ゼネラルマネージャーになる人が出てくるかもしれないね』と話していたんです。『それは僕だ!』と常々自分に言い聞かせ、これまで仕事に励んできました。さっそくマウイ島での勤務や移住の話を家族に相談したところ、みんな快く受け容れてくれました。当時、娘や息子は小学生。多感な時期を過ごしていた子供達にとって、慣れ親しんだオアフ島を離れることへの不安はあったと思います。でも、今では家族全員がこの島ののどかで落ち着いた環境にすっかり溶け込んでいます」

しかし、ゼネラルマネージャーの就任が決まると、ウィルさんには優秀なマネージメントチームを組織しなければならないというプレッシャーがのしかかります。当時はマウイ島もコロナ禍の真っ只中。観光客の激減と共に、観光業を支える人材の離職や流出、人手不足が顕在化していました。

「ご存じの通り、マウイ島はハワイの他の島に比べて人口が少ない島です。それに加え、パンデミックによってリモートワークが推奨され、現場を離れた人達がなかなか戻ってこない状況がありました。ハウスキーピングをはじめ、フロント、コンシェルジュなど、よりよいリゾートの運営には、地元を知り尽くしたローカルな人々の存在が欠かせません。ゼネラルマネージャーのもっとも重要な仕事は、職場の文化を構築することだと考えています。その礎となるのはスタッフ。日々リクルーティングや面接に勤しみ、オープンに向けて必要な50名程度にのぼる仲間達を探し続けました」

「いい人達が集まってくれて本当によかった」とウィルさん。1日の始まりは、メールチェックとミーティングでスタートしますが、何よりも重視するのはリゾートスタッフとのコミュニケーションです。敷地内をくまなく歩きまわって彼らと挨拶を交わし、意見や考えを拾い上げることに注力するといいます。スタッフの幸せが、訪れるゲストの皆様の幸せや旅の思い出作りにつながると信じて……。

なお、当初は1棟のみの営業だったマウイベイヴィラズも、翌年の22年11月には2つ目の棟がオープン。23年6月にはさらに3つ目の棟が加わり、現在は115室が稼働中。最終的には全388室のユニットが完成する予定で、より多くの皆様に滞在を楽しんでいただけるロケーションが着々とできあがりつつあります。

リゾートの魅力、マウイ島滞在の醍醐味とは

リゾートの魅力、マウイ島滞在の醍醐味とは

「私は、長らく勤務していたホクラニワイキキや、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ内の各リゾートのお部屋には深い思い入れがあります。でも、マウイ島にお越しになるクラブメンバーの皆様は、島から島へアイランドホッピングを経て、この島に滞在される方々がほとんどでしょう。マウイ島ならではの特別感を味わっていただくためにも、同じ雰囲気にしたくないという思いがありました。そこで、ホクラニワイキキやグランドアイランダーの内装を手掛けたデザイナーが、随所に飽きさせない工夫を施してくれました。心安らぐソフトなカラーリングや落ち着いた意匠。今ではマウイベイヴィラズのお部屋がことのほか大好きになりました」

そして、お部屋からの眺めも格別。マウイベイヴィラズを訪れる多くのメンバー様が驚嘆されるのは、オアフ島やハワイ島とはまた趣の異なる、緑豊かな素晴らしい周辺環境にあります。

「マウイ島にはいつも心地よい風が吹いています。滞在されるお部屋によってバルコニーからの眺めは変わりますが、個人的に好きなのは2番目に完成した9号棟の4階のお部屋です。マウイ海西岸の海が見える一方で、逆側には雄大な山々の風景が広がっています。残念ながら、ご予約時に特定のお部屋をご指定いただくことは叶いませんが、ぜひ何度も通っていただき、それぞれのお部屋から眺める素敵な眺望に出会っていただきたいですね」

また、マウイベイヴィラズの特色は敷地内のあらゆる設備にも見受けられます。

「まず、プールエリアがとにかく広いと感じられるでしょう。何しろ全ての棟が完成するのを見越して設計されています。先々月プールサイドにバーがオープンしましたが、それも現在お泊まりいただける6号棟、8号棟、9号棟のお客様がご利用できます。広大なアメニティをまだまだ少ない人数のご滞在者様で独り占めできるんです」

さらに、無料で使えるBBQエリアも敷地内に4ヶ所設けられています。ウィルさん曰く、空港からリゾートに向かう道中、コストコやホールフーズに立ち寄って、生肉や野菜といった食材を調達してからやってくるアメリカ人メンバー様も多いのだとか。「到着したその日にBBQを楽しめますよ!」と語ってくれました。

なお、予約不要で人気のため早い者勝ち! お肉を焼いた後、お部屋の広いバルコニーに移動して、ゆっくり食事を楽しむのがおすすめです。

そして、クラブハウスの前にはハワイの伝統的な養魚池として知られるフィッシュポンドが水をたたえ、パパイヤやマンゴーといったハワイの果樹が植えられている広いガーデンが絶好の散策スポットにもなっています。リゾート周辺には高い建造物が一切なく、美しいサンセットや満天の星に出会うチャンスがあるとのこと。もともと界隈に生い茂っていた緑豊かなヤシの木を開発後に再植樹した敷地内には、見どころが豊富に点在しています。

「レイメイキングやアクアズンバ、レクリエーションスタッフがプールサイドでシェイブアイス(かき氷)をおもてなしするなど、長期滞在を楽しんでいただくためのリゾートアクティビティが充実しています」とウィルさん。いずれも無料で参加することができるので、チェックインの際に、滞在中に開催されるアクティビティをご確認ください。訪れる時期によっては、クリスマスやイースターなど、ご当地の文化を肌で感じられる季節のアクティビティも催されています。

「また、マウイ島にはリゾートの敷地外にも素晴らしい景観が広がっています。ここ数年の観光客の増加によって、Uberやカーシェアリングのサービスが増えてきましたが、アクティブに島内観光を楽しむなら断然レンタカーのご利用が便利です。自由なタイミングでキヘイの街や近隣の地元スーパーなどへお買い物に出かけられますし、各宿泊棟のすぐそばにある駐車場のご利用も無料です」

「来てよかった」と思っていただけるリゾートを目指して

冒頭でウィルさんがお話ししてくださったように、リゾートで働くスタッフのほとんどはローカルの人々。マウイ島を心から愛し、この島の大自然や文化を後世に守り継ぎたいという意識がたいへん強いのだそうです。

「来てよかった」と思っていただけるリゾートを目指して

「私達は、マラマハワイ(=思いやりの心)の活動にも積極的です。例えば、嵐で荒れてしまった教会の墓地を皆で清掃・復元したり、週末にはラハイナの建物のペンキ塗りをボランティアで行ったりしています。先日開催したチャリティウォークでは、スタッフ有志で寄付を募りながら島内の家々を訪ねまわりました。なんと3,000ドルもの寄付金が集まったんですよ!」

こうしたイベントを企画すると、いつも自発的に参加してくれるというリゾートスタッフ。選抜から漏れ、心から残念がるスタッフも多いと聞きます。HGVのマラマハワイへの取り組みは、周辺の住民の皆さんにも認知、評価されるようになり、彼らスタッフへの感謝の念は絶えないとウィルさんは語ります。

また、スタッフ同士の固い絆と、そこから生まれるよりよいサービスのご提供が高く評価され、2022年の「コニー・アワード」はマウイベイヴィラズが受賞しています。ヒルトングループが、ベスト・オブ・ザ・ベストな宿泊施設を表彰するこの賞は、ホテルのみならずワールドワイドの全てのブランドを対象に選定される栄誉あるもの。リゾートで働くスタッフ達に自信と勇気を与えてくれたようです。

冬の朝、通勤時に車を走らせていると、海沿いの道路から沖合に元気よく泳ぐクジラの姿を見かけることもあるのだとか。また、リゾートの近くに住宅街があるため、学校へ通う子供達や、愛犬と散歩を楽しんでいる近隣住民の方々とすれ違うこともしばしば。夕方には美しいサンセットの風景に出くわし、ついつい車を停めて見入ってしまうことがあるといいます。

「マウイベイヴィラズは、この島特有の大自然の息吹と、そこに住まう人々の営みがバランスよく感じられるところが魅力の1つです」とウィルさん。にぎやかで活気あふれるオアフ島にも愛着はあるようですが、マウイ島は静かに安心して過ごせる環境が整っている最高の場所だと語ります。

「ぜひ、地元の人々の生活が垣間見えるこの場所で、暮らすように過ごすバケーションをお楽しみください。そしてリゾートで私を見かけたら、どうぞ気軽に話しかけてくださいね。スタッフ全員、ゲストとのコミュニケーションは常に大切にしていますが、私自身もメンバーの皆様と直接対面でお話をするのが何よりも大好きなんです。私からも必ず皆様にお声をかけさせていただきます(笑)」

今回、気さくなお人柄と流暢な日本語で、満面の笑みをたたえながらインタビューに答えてくれたウィルさん。氏と、氏が信頼するリゾートスタッフの面々が、日本から訪れる皆様の到着を待っています。

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