9月号でご紹介した沖縄中部の道の駅に続き、今回はザ・ビーチリゾート瀬底滞在時に訪れたい北部の道の駅をご案内します。リゾートでの調理に役立つ新鮮な野菜や特産品を手に入れに、ドライブがてら出かけてみませんか。
まずはリゾートから近い町営市場へ
瀬底島のザ・ビーチリゾート瀬底・ヒルトンクラブを出発し、瀬底大橋を渡って左折し、大浜を右折して進むと、約15分程でもとぶ町営市場前の交差点、渡久地に出ます。
道の駅ではありませんが、もとぶ町営市場には、以前こちらの記事でご紹介したやちむん工房 mugをはじめ、豆乳から作られる台湾デザートの豆花(トウファ)が食べられる市場豆花店や、北部産のカツオを扱う金城鮮魚店などの商店が軒を連ねています。
ザ・ビーチリゾート瀬底から最も近い市場で、気軽に立ち寄ることができます。ただし、開店時間は午前11時~午後12時にかけてというお店が多く、午前中はシャッターが閉じられている店舗がほとんど。そこは島時間に合わせ、お昼頃を目指してお出かけされてはいかがでしょう。
やんばるの森と海に囲まれた大宜味村の道の駅
さて、この渡久地の交差点を右折し、目指すのは大宜味村です。県道84号の名護本部線を進み、伊豆味を左折して123号を経由し、国道505号を右折すると、やがて左手に海が臨めます。沖には屋我地島や古宇利島が眺められ、しばらく沖縄の青い海を横に見ながらドライブが楽しめます。
そこから20分程走ると、やがて右手に道の駅おおぎみ やんばるの森ビジターセンターが見えてきます。ザ・ビーチリゾート瀬底からまっすぐ向かえば、50分前後で到着します。
2020年2月に現在の場所に移転しリニューアルオープンしたこの道の駅は、やんばるの大自然の玄関口として、地元の人はもちろん国内外からの観光客と交流ができる観光交流施設の役割を担っているそうです。
施設には、大宜味村を中心とした農産物や特産物の販売をする直売所や、それらの素材を使った飲食メニューを提供しているレストラン、パーラーの他、やんばるの自然を体験できる映像ホールを備えています。
建物に向かって左側の「レストランやんばるシーサイド」では、爽やかな香りに食欲をそそられる、沖縄そばの「シークヮーサーそば」や、大宜味産蕎麦粉を使った「ざる蕎麦」、柔らかな肉質が特徴のアグー豚肉を使った「アグーとんかつ定食」など、やんばる、沖縄県産素材のメニューが中心です。窓から海を眺めながら、地元の味を堪能してみてください。
直売所を備えた物産コーナーでは、フレッシュな農産物や、泡盛をはじめとする酒類、お土産の他、売り場のメインを飾っていたのは、「シークヮーサー酢」や「シークヮーサー&レモンケーキ」など、シークヮーサーを使った数々の商品。
センター長の安里さんにお話を伺うと、「大宜味村はシークヮーサーの生産量が日本一なんですよ。一番人気は、シークヮーサーを練り込んだ『笑味(えみ)の麺』や『シークヮーサーバター』です。残念ながら、バターは売り切れですが」と仰るとおり、「シークヮーサーバター」の棚は完売でした。この商品は大宜味村の山の上にある「がじまんろー農園」で、オーナーご夫妻が無農薬で丁寧に育てている手摘みのシークヮーサーを使った無添加のスプレッドだそうです。
また、「10月~11月にかけては、沖縄の在来の柑橘である『カーブチー』が出回り、その後に 同じく在来柑橘の『タルガヨー』、『オートー』 が続きます。12月中旬頃からは、沖縄ミカンの代表格といえる『タンカン』、12月後半から1月にかけては、黄金色に熟したシークヮーサー『クガニー』が、量は少ないですが店頭に並びますよ。今年は暑いので、時期は多少ずれるかもしれません」と、安里さんが教えてくださいました。(写真の価格は昨年のものです)
秋から冬にかけて、県外ではなかなかお目にかかれない柑橘類に出合えるおおぎみ 。機会があればぜひ、太陽の光をたっぷり浴びた希少な沖縄ミカンを買いに、出かけてみてはいかがでしょう。
国道505号沿いに位置する道の駅おおぎみは、目の前に海が広がり、正面に古宇利島が見える絶景ポイント。展望台もあるので、晴れた日は心地よい時間が過ごせます。
観光バスも立ち寄る、沖縄県第1号の道の駅
沖縄自動車道の終点、許田I.Cを降りて10分ほどの場所にある道の駅「許田」やんばる物流センター は、沖縄北部に訪れる観光バスやレンタカーがずらりと駐車場に並びます。ザ・ビーチリゾート瀬底に訪れるメンバー様にとっても、一番馴染み深い道の駅ではないでしょうか。
道の駅「許田」は沖縄県内の道の駅第1号として1994年に誕生しました。2021年7月には併設の道路情報ターミナルがリニューアルし、毎日多くの利用者が訪れます。那覇方面から立ち寄る場合は海側の駐車場に車を停めて歩道橋を渡りますが、瀬底島方面から訪れる際は施設の目の前に車を停められます。リゾートからは車で35分程の距離なので、滞在時に買い出しに訪れることもできる立地です。
フードコーナーの「道の駅パーラー」では、南国フルーツをあしらったかき氷やソフトクリーム、フレッシュジュースなどが年間を通して食べられます。また、建物内のフードコートでは、タコスや鉄板で焼き上げるステーキ、沖縄そばなど、沖縄のソウルフードが味わえ、お昼時にはたくさんの観光客でにぎわいます。
農産物と特産品売り場では、新鮮な野菜や果物の他、食品や調味料、お土産品をはじめ、オリジナルのマスコットキャラクターがあしらわれたお菓子などあらゆる商品が並び、その品揃えは圧巻!
特筆すべきは、「北部12市町村特産品コーナー」が設けられていること。許田のある名護市をはじめ、今帰仁村、国頭村、東村、本部町など、やんばる12市町村の特産品が並び、各市町村を回らずともお土産が買えるのも魅力です。
今年の夏、誕生30周年を迎えた道の駅「許田」。副駅長の渡具知さんにお話を伺いました。
「30周年を記念し、名護市のヘリオス酒造さんとコラボしてクラフトビール「KYODA ALE(許田エール)」を作りました。大麦だけでなく小麦の麦芽も使い、名護市の勝山シークヮーサー果汁を加えているので、シークヮーサーとホップの軽やかな苦みと共に、フルーティーさが味わえるビールですよ」
沖縄の気候や料理と相性が良いクラフトビールを、リゾートでのディナーに添えて乾杯してみてはいかがですか。
※KYODA ALEは数量限定で、なくなり次第終了となります。
その他のおすすめを伺うと、「毎日工房で作っている『チョコもち』は特に人気で、あっという間に売り切れてしまいます。焼き上がりはだいたい午後1時頃なので、ご購入希望の方はその時間以降、なるべく早めに来ていただくことをおすすめします」と、渡具知さん。
11月中旬以降は、ドラゴンフルーツや、シークヮーサー、カーブチー、タルガヨーなど、北部産中心に沖縄の旬の柑橘類が並ぶそうです。
リゾート滞在時に訪れても、最終日の帰り道に立ち寄って買い忘れたお土産を買うにも、便利で心強い道の駅「許田」。店内には「お菓子ランキング」のポップが貼られているので、お土産に迷ったらこれを参考にしてみてもいいかもしれません。
施設の2階には、テーブル、ベンチを備えた休憩所があり、目の前の名護湾を眺めながらここで購入したものを食べたり飲んだりすることができます。
道の駅「許田」は、Vacation Styleの記事でも紹介されていますので、ご参照ください。
以上、前号の沖縄の「道の駅」を巡るドライブ旅【前編:沖縄中部】に続き、沖縄北部の道の駅や市場をご紹介しました。ドライブで沖縄の風景を楽しみ、休憩しがてら特産品を買ったり、味わったり、体験したりするひとときも、有意義な過ごし方ではないでしょうか。
沖縄北部には他にも、大宜味村からさらに北上した国頭村に「ゆいゆい国頭」や、「やんばるパイナップルの丘 安波」など、やんばるの自然に親しめる道の駅があります。お時間のある方は、ぜひそちらにも足を延ばしてみてください。
※ご紹介した写真の商品や価格は2024年11月現在のものです。変更になることがありますのでご了承ください。
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