スイスとマレーシアで過ごす贅沢なバケーション

贅沢な休暇を満喫するのにふさわしい欧州の旅行先といえば、真っ先に挙げられるのがスイスです。ヨーロッパの中心に位置するスイスでは、壮大なアルプスの山々に囲まれた緑豊かな風景や、のどかな趣のある街並みを楽しめます。

まずはスイス観光の代表ともいえる登山鉄道に乗り、美しい景色を堪能しながらアルプスを縦断しましょう。赤い車両が特徴のベルニナ・エクスプレスはスイスが誇る観光列車。レーティッシュ鉄道アルブラ線とベルニナ線のルートがあり、周辺の景観と合わせて世界遺産に認定されています。メインルートはサン・モリッツからイタリアのティラーノまでを約2時間20分で結ぶベルニナ線で、高低差約1800mを走ることからアトラクションのように楽しめると人気です。モルテラッチ氷河をはじめ、ベルニナアルプスの雄大な眺めや、このルートのハイライトともいえる360度のループ橋ブルージオ橋など見どころが豊富です。

スイスを訪れたなら、中部の都市ルツェルン湖畔のリゾート、ビルゲンシュトックにある「ハメットシュヴァント リフト」に乗ってみましょう。ヨーロッパで最も高い屋外エレベーターとして知られるこのリフトは、まるでロケットの発射台のような外観。リフト自体の高さは152.8mですが、下の乗り場がすでに高台にあるため、上から見下ろす高さはそれ以上。エレベーターが上昇するにつれて、ルツェルン湖とその周囲の丘陵の素晴らしい風景が眼下に広がります。

多様性に満ちた豊かな文化で知られるマレーシア。地元のマレー文化に加え、中国、インド、イギリスなどさまざまな国の影響を受けて現在のマレーシア文化が形作られてきました。それゆえに街並みは異国情緒がたっぷり。街を眺め歩いたり、豊かな緑に囲まれた山間や、美しい島のビーチで過ごしたりと、多彩な楽しみ方ができるのがマレーシアの魅力です。

現地に到着したら、さっそくマレー半島の沿岸を巡ってみましょう。スタート地点としておすすめなのは、東西のカルチャーが混ざり合うペナン島。ユネスコ世界文化遺産に登録されているジョージタウンを観光すれば、イギリス植民地時代の面影を残す教会や、中華系移民が建てたエキゾチックな寺院などが混在した風景に出会え、この街が経てきた長い歴史を感じることができます。さらにアートギャラリーや美術館が数多くあることから、近年は最先端のアートシーンとしても注目されています。

また、多彩な文化が融合したこの街は、マレーシアの食の中心地でもあります。ぜひ地元の屋台やレストランに足を運んでマレーシアのグルメを味わいましょう。

ペナン島の次は、車で 1 時間ほどのキャメロンハイランドまで美しい風景を楽しみながらドライブしましょう。この高原は、イギリスの探検家ウィリアム・キャメロンによって開発されたことからキャメロンハイランドと名付けられました。パハン州の丘陵地に位置し、暑さが厳しい周辺の都市の住民が避暑地として利用している他、プランテーションや小規模な農地も多数あります。ここでは、マレーシアを代表する紅茶ブランドのBOHティー（英語）の茶園を訪れたり、ラジュ ヒル ストロベリーファーム（英語）でいちご狩りを楽しむことができます。

旅の最後は、トレンガヌ州の穴場のリゾートアイランド、レダン島やテンゴール島などでゆったりと過ごしてみませんか。レダン島はクアラトレンガヌから北へ車で約45分のムラン港からボートに乗り継いで約40分。テンゴール島はクアラドゥングン港からボートで約50分の距離にあります。それぞれダイビングスポットとしても人気の島で、白砂のビーチ、色とりどりのサンゴ礁、ターコイズブルーの海を満喫できるでしょう。アクセスに少々時間をかけても、豊かな自然が残る静かな島でのひとときは、日常の喧騒を忘れられる至福のバケーションとなるはずです。

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