サステナビリティ(持続可能性)への意識の高まりは、今や旅行業界にも広がっています。ハワイ州観光局が導入した「マラマハワイ」も、持続可能な観光を実現するための取り組みの1つ。自然環境や文化を守り継ぐさまざまな体験を通して、ハワイに「マラマ(思いやりの心)」を注いでみませんか?
国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)がスタートしてちょうど6年。サステナビリティ(持続可能性)は、旅行業界でも数年ほど前からトレンドになっています。
持続可能な観光とは「訪問客、業界、環境および訪問客を受け入れるコミュニティのニーズに対応しつつ、現在および将来の経済、社会、環境への影響を十分に考慮する観光」と、国連世界観光機関(UNWTO)は定義しています。つまり、一時的に観光客が増えても、その地域の自然環境や文化遺産が壊されてしまっては意味がありません。旅に出かける私達も、送客する側も、受け入れる側も、先人達が守ってきた地域の価値を大切にする意識を互いに持ち、次世代に受け継いでいくことが求められています。
そんな背景から、ハワイ州観光局は、観光客が地元の非営利団体が提供する充実した体験を通じて、地元の環境やコミュニティに「マラマ」をお返しすることができる「マラマハワイ」に取り組んでいます。
次のバケーションで体験したい、4つのプログラム
まずはじめにご紹介したいのが、非営利団体のハワイ・レガシー・リフォーレステイション・イニシアティブ(英語)と共に行う森林再生です。
人類が1500年以上前にハワイ諸島へ進出して以来、もともと島にあった原生林の半分以上が失われ、今なお驚くべきスピードでたくさんの木々が消滅し続けています。その環境破壊を食い止めるため2014年以降に進められたのが、同団体が地域の企業や他の非営利団体、個人スポンサーなどと連携した植樹活動でした。
こちらは一般の観光客の参加も大歓迎。約1時間のツアーでハワイの自然を学び、生態系における木々の役割を理解することができます。そして、スポンサーとして木を植えることによって自然再生の一翼を担うことができるというもの。旅から帰った後も、植樹した木の成長をオンラインで確認することができるので、ハワイのマナ(生命に宿る力)との繋がりをいつでも感じられるでしょう。
ちなみに、このツアーを体験するのなら、グランドワイキキアン・ヒルトングランドバケーションズクラブでのご滞在がおすすめです。オアフ島のハワイアン・レガシー・フォレストは、車で約1時間の距離にあります。
歴史的遺産を保全するボランティア
戦艦ミズーリは、排水量58,000トンを誇るアメリカ海軍最後の戦艦です。現在はパールハーバーに係留され、毎年何万人もの人々が訪れるオアフ島屈指の観光スポットとして人気を集めています。知識豊富な日本語ガイドが、歴史を深く学べるツアーを行っています。
また、映画作品にもたびたび登場するこの巨大な船では、旅行者がボランティアとして乗船し、船体を修復したり、良い状態に保つための保全活動に参加することができます。清掃、やすりがけ、塗装など、その方法はさまざま。運が良ければ通常の見学では公開されていない部分を見ることができるかもしれません。こうした歴史的にも価値がある建造物を後世に残すことも、持続可能な観光の1つといえるでしょう。活動の詳細についてはこちらをご覧ください。
滞在は、この戦艦ミズーリ記念館から車で25分ほどの距離にある、ホクラニワイキキ・ヒルトングランドバケーションズクラブはいかがでしょう。
先頃、ロビーやテラスなどが装いも新たにリニューアルされ、新鮮な雰囲気の中で滞在が楽しめます。
観光から戻られたら、ゆったりとリゾートでくつろぎの時間をお過ごしください。
ビーチの清掃に参加し、ハワイの砂浜を保護しましょう
ハワイ諸島にはそれぞれの島に美しい海岸線があり、自然界に生息する生物のためにも、ビーチや海をきれいに保つことが重要です。漂流・漂着ゴミは野生動物にとって大きな脅威であり、怪我や死亡の原因にもなります。
もし、マウイ島を訪れる機会があったら、海洋保護を目的とした非営利団体、パシフィック・ホエール・ファウンデーション(英語)の活動に参加して、漂流・漂着ゴミを取り除くビーチクリーンにトライしてみませんか。ラハイナまたはマアラエアにある、財団のエコ・アドベンチャーズ・オーシャン・ストアで清掃に必要なものを手に入れ、ビーチへ出かけましょう。
なお、マウイ島でのバケーションは、11月1日にオープンしたばかりのマウイベイヴィラズ・ヒルトングランドバケーションズクラブがおすすめです。
クアロア・ランチでの農業体験
オアフ島の北東に位置するクアロア・ランチは、かつて王族しか立ち入ることが許されなかった聖なる場所。私有地でありながら、壮大な山々の景観や美しいビーチを歩くことができ、映画やCMのロケ地としても知られています。
ここでは、ハワイにおける農業の歴史と環境維持の重要性を学ぶことができる、楽しさいっぱいの2時間のツアー(英語)を体験してみてはいかがですか。
シャツの袖をまくり、手を汚しながら、ハワイの伝統的なハレ(草の小屋)を葺いたり、お茶や軟膏、チンキ剤に使われるラアウラパアウ(薬草)を植えたりするのも楽しいひととき。ハワイの伝統料理に欠かせない根菜の1種、カロ(タロイモ)の収穫を手伝うこともできます。
ザ・グランドアイランダー・ヒルトングランドバケーションズクラブからは車で約40分です。
ヒルトングランドバケーションズも「マラマハワイ」に賛同し、その活動を応援しています
ヒルトングランドバケーションズは先日、世界70ヵ国以上の国々で住宅支援を行う国際NGO団体、ハビタット・フォー・ヒューマニティ(英語)に10万ドルを寄付し、全米での住宅建設や住まいの修理活動を支援しました。これによって誰もが健全な住環境を保ち、さまざまな理由によって安定した収入が得られない人々にも住まいを提供することができるようになります。
また、マラマハワイの精神に賛同し、非営利の青少年団体であるクプ・ハワイと提携。クラブメンバー様のためにケワロ・サンセット・ディナーを開催しました。これは、オアフ島の著名なミュージシャン、エリック・リー氏による音楽を聴きながら、おいしい料理とお酒、ダンスを楽しむという趣旨のイベント。このイベント自体が、ハワイの若者に職業訓練の機会を与える場となりました。
ヒルトングランドバケーションズはこれ以外にも、さまざまなかたちでマラマハワイへの取り組みを行っています。
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