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沖縄の言葉で「焼き物」を意味する「やちむん」。ぽってりとした厚みのある器に、青い海を思わせるような鮮やかなブルーや、魚や植物など沖縄の自然をモチーフにしたデザインが多く用いられる、温かみのある陶器です。古くから沖縄では日常的に使われてきましたが、ふだん使いの器から人間国宝による芸術作品まで、その種類は多岐にわたります。

やちむんの歴史

現在のやちむんの基礎が築かれたのは1616年頃の琉球王朝時代。当時、中国や東南アジアの国々と盛んに貿易を行っていたことから、朝鮮人陶工から製陶の技法を伝えられたといいます。その後、王府(琉球王国の政庁)が工芸産業振興政策の一環として、県内に分散していた複数の窯場を那覇市壺屋に統合。やちむんを代表する壺屋焼の始まりとなりました。

やがて、周辺地域の都市化が進むにつれ、1960年代後半には一部の陶工たちが読谷村へと工房を移し、新たに窯を築きました。これが、やがて「やちむんの里」へと発展します。

やちむんの歴史
やちむんの里の共同登り窯 ©OCVB
©OCVB
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読谷村へ窯を移した陶工の中には、後に沖縄県初の人間国宝に認定された陶芸家の金城次郎氏がいました。やちむんの絵柄でよく見かける魚紋や、複数の曲線や渦巻きを組み合わせた唐草模様は氏の作風として有名です。今もやちむんの里には金城次郎氏の子や孫、弟子たちによる窯元が点在し、その技を引き継いでいます。

やちむんを探すならこのエリアへ

やちむんを探すならこのエリアへ
壺屋やちむん通り

現在は沖縄県内各地でさまざまなやちむんが作られていますが、先にご紹介した読谷「やちむんの里」と那覇市の「壺屋やちむん通り」は、やちむんを代表する窯元や店舗が集まる場所として人気のエリア。

壺屋やちむん通りは、さまざまな飲食店やショップが立ち並ぶ国際通りから徒歩約5分。にぎやかな大通りの喧騒とは打って変わって、のどかな風景が広がってきます。琉球石灰岩を敷き詰めた通りには、石垣や琉球赤瓦の建物が並び、かつての面影を残すノスタルジックな街並みを楽しみながら散策ができます。

那覇市立壺屋焼物博物館
那覇市立壺屋焼物博物館

また、通りの一角にある那覇市立壺屋焼物博物館では、沖縄の焼き物の歴史を学ぶことができます。やちむん通りで焼き物屋を訪ね歩くついでに立ち寄ってみてはいかがですか。

壺屋焼の種類

壺屋焼の種類
ふだん使いに適した上焼の食器 ©OCVB

壺屋焼は、大きく分けて荒焼(あらやち)と上焼(じょうやち)の2種に分類されます。釉薬をかけずに1120度前後で焼成する焼き物を荒焼といい、装飾はあまり施さず陶土の風合いを活かすのが特徴。酒甕(さけがめ)や水甕(みずがめ)、大型の壺や、シーサーなどが作られています。

一方、上焼は釉薬をかけ、約1200度の高温で焼き上げられます。釉薬には水漏れを防ぎ、汚れをつきにくくする効果があるため、食器や酒器などの日用品が多く、一般的に手にする機会が多いのは、この文様や絵付けを施している上焼となります。

さまざまな酒器

さまざまな酒器
シーサーが乗ったカラカラ

沖縄ならではのお土産としても喜ばれる泡盛を入れる酒器には、特徴的な形があり、それぞれに沖縄言葉の名称が付いています。

例えば「カラカラ」は諸説ありますが、お酒が空になると中に入っている陶器の玉がカラカラ鳴ることから、そう呼ばれるように。瓢箪のような形をした「嘉瓶(ゆしびん)」は、かつて祝いの席に泡盛を入れて贈った瓶。祝いが終われば持ち主に返されたのだといわれています。

抱瓶
抱瓶

独特な三日月型をした抱瓶(だちびん)は、本体の両側にある耳に紐を通して腰に付けたり肩にかけたりしていたという携帯用の酒瓶。持ち運ぶ時に腰にフィットするように作られた形状です。上部に注ぎ口があるため、現在では一輪挿しとして使われる方も多いようです。

他に、お酒以外にお茶も入れて使う急須のような「チューカー」などがあります。

用途を考えながら色や形などをじっくり見比べて、お気に入りの器を探すのも楽しいひとときとなりそうです。

やちむんがお得に買える陶器市

沖縄で陶器市が開催される時期には、やちむんを求めて全国各地から観光客が訪れます。

会場には各窯元のテントが並び、お皿やマカイ(茶碗)、酒器や花器などのやちむんをお得に購入することができます。また、各工房の陶工が直接販売するため、おすすめを聞いたり質問したりしながら選べるのも魅力。見て、触って、やちむんの世界に親しんでみてください。

やちむんがお得に買える陶器市
©OCVB

◆壺屋陶器まつり
沖縄県南部に位置する那覇市壺屋で開催
開催時期:11月第1土・日

◆読谷山焼陶器市
読谷やちむんの里で、読谷山焼釜と読谷山焼北釜が共同で開催
開催時期:12月中旬

◆読谷やちむん市
やちむんの里から少し離れた市場その他で開催
開催時期:2月最終土・日

ちなみに、那覇市文化協会理事を務め、壺屋やちむん通り会の会長である金子康一氏に今年の「壺屋陶器まつり」の開催について伺いました。

「昨年は残念ながら中止となりました。今年も11月第1週目の土・日曜に開催を予定していますが、状況により変更になる可能性があります。事前に壺屋やちむん通りのウェブサイトなどを確認してからお越しください」とのこと。

その他の陶器市の開催についても、沖縄観光情報WEBサイト おきなわ物語などでご確認ください。

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