オーストラリア、フィリピン、中国、台湾で過ごす、RCIおすすめのサマーバケーション

2025.07.22

暑さが厳しい日本の夏。7月〜9月は猛暑を避けて、いつもとは違ったサマーバケーションを体験しませんか？冬の季節にあたるオーストラリアのフィリップ島や、山風と霧に包まれるフィリピンのバギオの他、比較的過ごしやすい中国の北京、台湾の墾丁（ケンティン）などをご紹介します。

オーストラリアのフィリップ島は落ち着いた冬の季節。美しい海岸沿いの景色やユニークな野生生物に出会えます。フィリピンのバギオでは冷涼な山の空気を胸いっぱいに吸いながら、ゆったりとしたリズムで活力を充電しましょう。中国の北京は、夏らしいエネルギーに満ち、文化的な祝祭や夜市が開かれます。台湾の墾丁（ケンティン）の魅力は、青い空、心地良い潮風の中、のんびりとしたビーチの雰囲気を楽しめます。

【オーストラリア】ビクトリア州の隠れた名所、フィリップ島

フィリップ島はオーストラリアの南東沖に位置し、メルボルンからわずか90分程で行ける海岸沿いの観光地。美しいビーチや海岸沿いの散歩、野生生物との出会い、家族みんなで楽しめるアトラクション、地元のおいしいグルメなど、この島には誰もが満足できる魅力があります。

フィリップ島の名物といえば、夕暮れになると数百羽もの小さなペンギンが海から上陸し、ちょこちょこと歩き回る「ペンギンのパレード」。その愛らしい光景を目の当たりにすれば、忘れられない思い出となるでしょう。その他にも、この島ではアザラシ、コアラ、カンガルーなど、自然愛好家も喜ぶ動物達を見ることができます。コアラ保護区を訪れたり、シールロックでオットセイを見に出かけたりしてみませんか。

スリリングな体験をお求めなら、ケープ・ウーラマイで世界有数の波に乗ってサーフィンをしたり、オートバイの世界選手権などが開催されるフィリップ・アイランド・グランプリ・サーキット（英語）で迫力満点のモータースポーツを観戦したりしてはいかがでしょう。

夏のおすすめ：フィリップ島の西の突端、ノビーズ岬へ向かう途中の道路沿いでは、野生のワラビーに出会えるかもしれません。岬のボードウォークを歩けば、荒々しい崖に南極海の波が打ち寄せる絶景を眺められます（トップ画像参照）。

【フィリピン】雲を見下ろす冷涼な山岳地帯、バギオ

「フィリピンの夏の首都」とも呼ばれるバギオに出かけませんか。7月〜9月にかけては、涼しい山風と霧に包まれる朝の景色が待っています。マインズ・ビュー・パーク（英語）は、バギオ市の中心部から車で約30分の山間に位置する人気の観光地。高くそびえる松の木の間を歩きながら、ひんやりとした空気を味わい、なだらかに広がる丘と遠くに見える谷が織りなす絶景を眺めましょう。空を染める夕焼けが見たいなら、バーナム・パーク（英語）の静かな湖へ。植物園に行けば、花々が咲き誇る庭園を散策できます。

美しい自然に加え、バギオには豊かな文化も息づいています。植民地時代の面影が残るキャンプ・ジョン・ヘイ（英語）は、元々は米軍の保養所として使われていた地域。緑が茂る広大な敷地には、現在、ショッピングセンターやレストラン、カフェ、ゴルフ場などが集まる観光客に人気のスポットです。

現代アートを集めたベン・キャブ博物館（英語）では、フィリピンを代表するアーティスト、ベン・キャブ自身の作品に加え、著名なアーティストや新進気鋭の現代アーティストの作品を見ることができます。また、イゴロット族の伝統的な暮らしを伝えるタム・アワン・ビレッジ（英語）へも訪れてみましょう。都会では味わえない新鮮な発見があるかもしれません。

夏のおすすめ：霧のマインズ・ビュー・パークを散策。早朝もしくは午後の遅い時間になると、このパークはしばしば柔らかな霧に包まれます。渓谷や鉱山の跡地を見下ろす景色はとても神秘的。写真を撮りながら静かな瞬間を楽しんでください。

【中国】北京で時代と伝統をたどる旅

北京の夏は日本と同様に30度を超える日も多いですが、湿度が低くカラッとしているため、日陰に入ると比較的過ごしやすいのが特徴です。晴れた日が続く夏は、北京の豊かな歴史と活気ある文化を体験するのに最適です。

世界遺産に登録されている世界最大の木造古建築の紫禁城（正式名称：故宮）を歩いたり、広大な敷地を誇る庭園公園の頤和園（いわえん）を散策してみてはいかがでしょうか。

中国で最も有名なスポットといえば「万里の長城」がその一つ。朝陽や夕陽の時間帯も絶景を望めますが、日中とは違った魅力を楽しめるナイトツアーも人気。古代の壁が柔らかな光に照らされ、神秘的な姿を眺めることができます。

歴史が好きな方も、文化に興味のある方も、街のあちこちから中華帝国時代の物語が聞こえてきそうな夏の北京は、忘れられない旅になるはずです。

夏のおすすめ：胡同（フートン）と呼ばれる伝統的な路地で地元の食事を味わってください。また、深夜の食品市場と屋台もおすすめ。夏になるとグルメストリートと呼ばれる東城区の簋街など、北京の多くの店や屋台が遅くまで営業します。スパイスの効いた串焼きも伝統的なスナックも楽しめる賑やかな市場は、夜ふかしが好きな人にぴったり。北京ならではの美食とエネルギーを満喫してください。

【台湾】温暖な気候と豊かな自然が魅力の墾丁

鮮やかな緑の山々と、穏やかな海が出会う屏東県の台湾最南端に位置する墾丁（ケンティン）。南国らしいのんびりとした雰囲気が漂い、年間を通して温暖な気候の墾丁は「台湾の南洋」と呼ばれています。海岸沿いには美しい自然が広がり、夜にはビーチのそばに活気ある夜市が並びます。

サンゴ礁の海でシュノーケリングをしたり、風光明媚な海岸線に沿ってスクーターに乗ったり、船帆石の向こうに沈む夕陽を眺めたり。単なる観光だけではなく、気分を盛り上げてくれる体験が待っています。墾丁国家森林遊楽区では、地元のガイドの案内によるナイトツアーに参加すると、夜行性動物たちの知られざる生態を見ることができます。

夏のおすすめ：電動スクーターで墾丁の半島を周回してみましょう。熱帯の森から険しい海岸線へと景色がダイナミックに変化します。また、墾丁大街夜市では、炒め物、焼きイカ、爽やかな氷菓など、地元ならではの屋台料理を味わえます。