バウ・リニューアルで愛を確かめる

ハワイのヒルトン・グランド・バケーションズ・クラブでは、ザ・グランド・アイランダー・バイ・ヒルトン・グランド・バケーションズ・クラブをはじめ、各リゾートに滞在するクラブメンバー様のために、季節に合わせて特別イベントを開催しています。その１つとして今年２月のバレンタイン・デーに初めて行われ、大好評だったのがバウ・リニューアルでした。
この企画を発案したのは、インターナショナル・ゲスト・エクスペリエンス・マネージャーのショウコ・フォックス。「15組のご夫婦が参加され、皆様から喜びの声をいただきました」と、当時の模様を振り返ってくれました。

そもそもバウ・リニューアルは、結婚したカップルがあらためて愛を誓い合うロマンティックなセレモニーのこと。日本では金婚式や銀婚式のように、結婚生活の節目節目でお祝いをするのが一般的ですが、バウ・リニューアルは結婚記念日でなくともOK。互いに感謝や愛の言葉を交わしながらカジュアルな食事会を楽しんだり、たくさんのゲストを招いてフォーマルな披露宴を催したり、欧米では古くから親しまれている慣習です。
最近では有名モデルや女優がハワイでバウ・リニューアルを行ったことがニュースや雑誌で報じられ、日本国内でもジワジワと注目度が高まりつつあります。

「私自身プライベートでは、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジのデューク・カハナモク・ラグーンで結婚式を挙げています。その時の感動体験を、少しでもオーナーの皆様と分かち合いたくてこのアイデアを考えました。まだまだ馴染みの薄い文化かもしれませんが、ハワイでは専門のウエディング・プランナーがいるほど認知されています。バケーションの思い出に、新しいエクスペリエンス（経験）を楽しんでいただこうというのが目的です」

式の進行役は、3年ほど前にハワイ州公認の「オフィシェント」の資格を取得したフォックスが務めました。ハワイアン・ミュージックが流れる穏やかな雰囲気の中、立会人であるフォックスから歓迎の挨拶と祝福、バウ・リニューアルについての意味が語られます。本来であれば、この後は指輪の交換となりますが、今回はハワイ風にレイを交換。参加者の皆様は、花やククイの実があしらわれた伝統的なハワイアンレイを贈り合い、誓いの言葉を交わしました。

「この式典。実は他のイベント同様、５日ほど前からポスターによるお知らせをリゾート内の各所に掲げて参加者を募りました。短い告知期間だったにもかかわらず、幅広い年齢層のクラブメンバー様からお申し込みがあったんですよ。たいていは奥様が興味を持たれ、『旅の思い出に』と、戸惑う旦那様を説得されてご参加するケースが多かったようです（笑）。当初は照れくさそうにされていたご主人様達も、いざ式が始まると、奥様への感謝の思いや愛の言葉をしっかりと伝えていらっしゃったのが印象的でした」

そこには、それぞれにドラマがあり、心温まるシーンが繰り広げられていました。
例えば、結婚30周年のお祝いを兼ねて訪れたというあるご夫妻は、この旅をプレゼントしてくれた3人のお子様達に見守られ、誓いの更新に臨まれていたといいます。また、結婚記念日のサプライズとして、旦那様が奥様には内緒で申し込まれていたケースもあったのだとか。いずれも感動的なひとときを過ごされていたそうです。

「普段の暮らしの中では、気恥ずかしくて、なかなか素直にできない愛情表現も、バケーションという非日常の延長でならハードルが下がりますよね。皆様にとても楽しんでいただくことができ、『誓いの更新』に証人として立ち会えたことが何よりの喜びです。また、セレモニーの後にはお祝いの乾杯や記念撮影、カップケーキをご用意してちょっとしたご歓談の時間を設けました。出席された方々同士が笑顔でコミュニケーションを楽しまれていたのも嬉しかったですね」

異なる国々から訪れるクラブメンバー様同士で交友を深め、思い出の1ページに記憶を刻む。それもまた、このイベントを開催する大きな意義の1つだったと語ります。

次回のバケーションはぜひハワイへ！　もしかしたら新たな特別イベントで感動体験を味わえるチャンスに出会えるかもしれません。